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クリスマスローズのご紹介

クリスマスローズの学名はHelleborus(ヘレボルス)です。ローズといってもバラ科ではなく、クレマチスや福寿草雪割草などと同じキンポウゲ科の多年草(宿根草)です。 欧州ではクリスマスの頃に開花する原種(ニゲル)があり、それをクリスマスローズと呼んでいることから、日本でもこの名前で呼ばれるようになりました。

 原産地は欧州・中東・アジアで、多くは地中海沿岸・バルカン半島に集中しています。現在では原種をもとに品種改良がなされ、花や葉の色・形の違う様々な園芸種が存在します。  園芸種は耐寒性・耐暑性に優れ、手入れや管理がとても簡単で毎年たくさんの花を楽しめます。
開花の時期は早い品種は12月〜、園芸種は2〜4月です。 種から増やすこともでき、同じ株からの種でも様々な花が咲くので 「世界で一つの花」を作ることも可能です。

クリスマスローズの原種

欧州〜中国にかけて約20種の原種が自生しており、大きく分けて有茎種・無茎種に分類されます。
有茎種 中間種
アグチフォリウス ニゲル
フェチダス ベシカリウス
リビダス

無茎種
アトロルベンス アブルジカス オドルス オリエンタリス
クロアチカス オキシデンタリス デュメトラム ビリディス
シクロフィルス ボッコネイ チベタヌス トルクァタス
ムルティフィダス リグリクス プルプレッセンス

クリスマスローズの咲き方

Petal(花びら)

花びら(花弁)は、大きく分けて先の丸くなっている丸弁と、先のとがっている剣弁の2種類があります。

*豆知識 :
ヘレボルスは、花びらが退化して蜜弁になっており、花びらのように見えますが、実はこれガクです。

Style(花の形)

咲き方もいろいろあります。同じ品種でも個体差があり、平咲きだったり、カップ咲きだったりします。花の大きさも品種によって違います。人気のアネモネ咲き・八重咲きも、交配・選抜がなされ種類が増えてきました。



Color(花の色)

ヘレボルスは、実は明治の頃からお茶花として日本にありましたが、地味な色合いの花だったので、あまり普及しませんでした。 近年、育種により様々な色の花が登場し、日本でも人気の園芸種として定着してきました。





Pattern(模様)

品種によっては、花弁に様々な模様が入るものがあります。



クリスマスローズの育て方のコツ

・クリスマスローズは、一般的な植物と逆のサイクルで活動していますので、夏〜秋(6〜9月頃)は休眠期にあたります。この休眠期に肥料はあげないでください! ※春に肥料をあげる場合は、緩行性の肥料はさけましょう。

・水やりは土の表面が乾いたら与えます。 ※水のやりすぎは、根腐れの原因になります。

・種を取らない場合は早めに花を切取ります。

・傷んだ葉、古い葉は秋から冬の初めに切取ります。

購入時のポイント

・株元が太く安定感がある 

・力強くて大きな葉 ・葉、株など全体のバランスが良い

・深めの鉢に植えられている 

・病害虫が少ない

ものを選びましょう。

クリスマスローズの植え付け方

鉢植えの植え付け方

・植え付けは10月〜12月と3月頃が適期です。根が地中深く張るので、6号以上の深鉢を選びます。
・土は排水のよい用土を選びましょう。
・今年購入した鉢は咲き終わったら植え替えたほうがお勧めです。

庭植えの植え付け方

・水はけがよく、夏の直射日光があたらず、風通し良い場所に植えます。
・夏に日陰というより冬に日のあたる場所を優先して選んでください。
 落葉樹(モミジ、ブナ、ナラ等)の下などが最適です。
・深さ30cm位耕して、穴を掘り、腐葉土や元肥を混ぜて土地を改良しておきます。
・1年苗で購入した場合、その年は咲きません。大き目の鉢に植え替えて育てます。
 来シーズン以降に開花します。

クリスマスローズの花の後

クリスマスローズは咲き進むと種をたくさんつけ1つの花からかなりの種がとれます。
※品種によっては種ができにくいものがあるようです。
そのままにしておくと、いつの間にか房がはじけてしまいます。 種を採取する場合は、通気性の良い袋を、花1つ1つにかぶせましょう。
※Zoony Gardenでは、お茶用のパックを使っています。 

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